写真の魔法を注文するとは、いったいどういうことでしょう?それは、私が、あなたのためだけに写真の魔法を使うということ。とても特別な方法で撮影を行なうということです。
私は写真の学校へ通うことなくプロの写真家としてスタートしました。きちんと写真技術を学んで、美しいライティングをして撮影するカメラマンは、素晴らしいと思いますが、私のやり方は違うのです。せっかく普通とは違った道を歩んできたのだから、私は私だけの「道具」を使おう!と思いつきました。私が行なう撮影は、全て自然光の下で行ないます。基本的に人工的なストロボは組みません。
太陽の光は勿論ですが、「そこに自然にある光」すべてを、私は自然光と呼びます。つまり、電球の光も、私にとっては「自然光」なのです。私は、その場そこにあるがままの光を使って撮影します。晴れの日は晴れの光。曇りや雨なら、曇りや雨の光で。オレンジの光が灯る部屋。青白い蛍光灯の下。あるいはとても暗い場所。たとえば真夜中の、わずかな光のなかで。
私が立ち上げたプロジェクト「オーダーメイドフォトマジック®」。なぜこのネーミングにしたかというと、いくつかの理由があります。まず、私にとって写真とは、魔法そのものだと感じるということ。私は普通のOLからプロの写真家の世界へと一気に飛び込みました。そこには、偶然と呼べるいくつもの幸運な出来事が重なったこともありますが、一番強く感じるのは、私が写真家になるにあたり、おそらく一貫して、確かなる宇宙の魔法が働いていたんじゃないかということ。
プロの写真家として活動し始めて数年経った頃ですが、写真の神様は女性で「ヴェロニカ」という名前だと、ふとしたことから知りました。その後、俳優の小栗旬くんの写真集の撮影の為、2006年にイギリスへ渡りましたが、その時ヴェロニカに会いに行くチャンスに恵まれました。イギリスでのロケが無事終わり、いざイタリアへ。目的は、ローマにあるヴァチカン市国のサンピエトロ大聖堂へ行くこと。主祭壇の左側に大きなヴェロニカ像があるとわかったからです。(ある日偶然知ったのですが)実際にヴェロニカ像の前に辿り着いた時は、全身の震えが止まりませんでした。世界中の写真家で、ここに立つ人は、いったいどれくらいいるのだろう。
こうして写真の神様の前へ呼ばれる写真家は、何人いるというのだろう。私は、ヴェロニカに呼ばれたことを誇りに思いました。その時、改めて、人の役に立つ写真家になろうと強く決意しました。好きなものを好きなように、なんとなく、ただ撮るだけじゃなく、誰かの光となる写真をしっかり撮り続けてゆこうと。私はヴェロニカの前で誓いを立てたのです。あの日から、数年間、いろんな編集者や出版社と仕事をし、その間、素晴らしい経験をたくさん積むことができました。関わった全ての皆様に深く感謝しています。そして自分発信で写真の仕事をする準備がここにきてようやく整いました。
写真は、不思議な魔力を持っています。目に見える通りには、なかなか写らないものなのです。目には見えないものが写ったりしてしまうのです。それは、楽しいことでもあり、時にちょっぴり怖いことでもあります。写真の魔力に魅了された私は、どんどん「目には見えない世界」へと興味を持ち始めました。仕事では、目に見える世界を追求するプロ写真家として働きながら、心の中では、目には見えない世界の勉強をたくさんしてきました。いつしか「見えないものを写す」というのが、私の撮影テーマになってゆき、ここが、他の写真家に類を見ない、「夏野苺の写真撮影に関するオリジナル性の高さ 及び深さについて」の一番重要な部分だと自負しております。
例えば、私は、2000年に父を亡くしておりますが、生前の父の希望により、病気が発覚してからの全闘病生活、病院でのお別れ、お通夜、告別式、四十九日までを撮影し続けました。15年共に暮らした愛猫を2002年に、妹を2009年に亡くした時も、同じように撮り続けました。普通は、カメラを向けないかもしれないところにまで、ファインダーを通してフォーカスし続けました。そうすることで、私たちの住む「見える世界」や、その向こう側にある「見えない世界」も、1枚の写真の中に浮かび上がってくるということを、理解できるようになりました。
これまで私はずっとマスコミで働いてきました。写真家としてのデビューが「キネマ旬報」という映画雑誌でしたので、撮る被写体は有名な映画俳優さん、女優さんばかりです。皆、輝いている人たちばかりでした。「ああ、まるで蛍のように、人間もこうして光るのか!」と、本当に感激し、驚きました。でも今、私は思います。きっと芸能人だけが光り輝くのではないと。ごく普通の暮らしをしている人たちだって、生きている人たちは皆、同じように輝く瞬間があるのではないかと。
「見える世界」では、光って見えなくても、「見えない世界」の光を胸の真ん中に持っているはずなんだと。私は確信し始めました。そうしたら、自分が持ってるチカラを、特別な人たちのためだけに使うのではなく、あらゆる人たちのために使うべきなんじゃないかと思い始めました。写真の魔法をたくさんの人のもとへと届けてみたい。もし、ここにいる、この小さな私のチカラを必要としてくれる人がいるのなら、その人のために、シャッターを切りたいと、強く思い始めたのです。「さあ、出発の時間が来ましたよ」と、ヴェロニカの聖なる声が私の中に響いています。
これから、私はどんな人に出会うだろう?誰の写真を撮ってゆくのだろう?そのことに想いを馳せると、切ないような、もの哀しいような、不思議な気分になります。少し、恋をした時に似ているような感覚です。そうです、私は被写体に恋をするのです。いつも。どんな時も。宇宙の全ては動いています。どんなものも変化し、流れ続けています。その中で、動きを止めて、一瞬を閉じ込めてしまう「写真」とは、なんて罪深きものなのでしょう。だからこそ被写体を愛することが大切なのです。「かみさま、ごめんなさい。 永遠に止めてしまうほど、この瞬間が愛しいのです」と、心から感じることがとても大切なのです。
またこの他に、このプロジェクトの大きな特徴として、プロのヘアメイクアーティストとのコラボレーションがあります。活躍中のスターたちのヘアメイクを担当する現役のメイクさんに、一般の人がお化粧してもらう機会は、いったいどれほどあるでしょうか?ほとんどゼロに近いと思うのです。写真同様、プロは、プロの世界だけで仕事をするものです。けれど私達はその枠を飛び出して、一般の人たちにも「魔法」を届けたいと思うのです。メイクの魔法と写真の魔法のコラボレーション。ぜひたくさんの人たちに体験していただきたいです!
我が家の招き猫 ミッシェル & チャミュエル
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★「オーダーメイドフォトマジック®」は、 「マジカルフォトスタイリスト®」という私の肩書きと共に、 2017年11月、商標登録されました★。
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